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労働によって得たお金も、投資によって得たお金も、どちらも社会から還元された報酬

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第12回

不労所得は悪?

投資で得た利益は不労所得、汗水流して働いて得たような尊いお金とは違う」よく聞くセリフです。今回は投資で利益を得ることの意味について考えてみましょう。

日本では長年にわたって、お金は「働いて稼ぐもの」と考えられてきました。そのため、昔はお金を運用によって殖やすということは、特別な人がやることでした。とは言え、過去に株式投資が一気に一般化した時期もありました。1980年代、日本が高度経済成長を経て安定成長期にあった頃です。ところが、1990年代に入るとバブルが崩壊し、株式投資で大損を出した日本人が続出。そういった過去の苦い経験から、「投資でお金を殖やそうなんて、もってのほか。やはり、お金は汗水流して手に入れるもの」という風に、すっかり投資に対して臆病になってしまったのでしょう。投資に対する間違ったイメージが、その時定着してしまったのかもしれません。


では、仕事で汗水流して働いて得たお金と、投資で得たお金の共通項を考えてみましょう。

たとえば、会社が給料を支払うのは、会社に対する貢献を評価しているからです。そして会社は製品やサービスの提供という活動によって、社会に様々な価値を提供しています。つまり給料は、社会を豊かにすることを実現したことに対する報酬として、会社を通じてその利益が還元されたものと考えられます。

投資も、それと同じではないでしょうか。投資は、個人の資金を健全な投資対象に投下するということです。株式投資であれば、投資した会社がその資金を使って行った企業活動が社会を豊かにすることで企業価値が高まり、その結果としての値上がり益や配当金という形で報酬が支払われる、と考えることができます。為替であれば財政問題や景気先行きに不安がある国の通貨は売られ、逆に財政が健全で景気先行きも好感できる国の通貨は買われやすくなります。


このように考えると、労働によって得たお金も、投資によって得たお金も、どちらも社会から還元された報酬であると言えるのではないでしょうか。

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